2023年05月25日

少数派

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話し合いで生まれる、多数派と少数派。
属する人数から生まれる、多数派と少数派。 

きっと誰もが、何らかの少数派である自分を
自覚した事があるのではないでしょうか。
今回は、属する人数から生まれる少数派についてお話しますね。

・家族構成  ・養育環境
・健康状態  ・性的指向
・雇用状態  ・生活状況  

少数派である自分を、
感じながら生きる人は沢山いるのだと思います。
そのことを個性だと、肯定的に捉えられる場合は素晴らしいですよね。

でも『 皆が普通に持っているものを 自分は持っていない 』
『 誰もが当たり前に得られていることが、自分には得られない 』

そんな想いを抱えながら…
偏見による悔しさ。
人には理解されない苦しみ。
得られない喜びに対する虚しさ。

それらのキモチを強く感じ続けると

心は 深い悲しみでいっぱいになるでしょう。
行きつく先は、自分を責めるという 悪循環です。

かくいう私も、悲しみを伴う少数派を経験しました。
割り切るとか 前向きになるとか
    それができたら、苦労はしませんよね。

とは言え、現在の自分の性質や状態を、受け入れられないと
自分を責める思考は、とどまることを知りません。


さてここで、大きな視点で捉えてみましょう。

少数派であるその状態は 自分を表す1部の状態 であると言えます。

その状態は、あなたという人を表す1部の情報でしかありません。
それなのに、その1部の為に 自分を責め続けてしまったら
その先にあるのは、自分の全部を否定する、自己存在否定 です。
あなたのせいにしないで下さい。あなたのせいではないのですよ。

あなたは懸命に生きているのです。 

そこで… あなたを表す [ ないもの ] だけでなく
[ あるもの ] に着目 してみませんか?

あなたにも、あなたが羨むあの人にも、必ず
[ あるもの と ないもの ] 両方が存在します。

ないものを得ようとしても、どうすることも出来ないのなら…
自分にある [ あるもの ] で、得られている何かを探してみませんか。
何かを得られなかったことで、逆に得られる何かがあるかもしれません。

あなたが [ 望んだけれど 手にできなかった何か ] を
普通に得ている人は、確かに羨ましいですよね。ただ
その人は、あなたにはある、別の何かは得られていない可能性だってあるのです。

少数派であることを、肯定的に捉えましょう とは言いません。
ただ、自分を全否定してしまわないよう
その性質を持つ1部を 受け入れる。
そんな状態をつくることができればいいですね。





自分に [あるもの] が分からないあなたへ。
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。
posted by junchan at 18:09| 心のおしゃべり

2023年05月18日

精神科医とカウンセラー

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身体や心に異変を感じた時
精神科(心療内科)へ行くか、カウンセリングルームへ行くかで
迷う方が結構いらっしゃるようです。

役割の違いをお伝えしますね。

精神科医は 医療行為を行います。

身体と心の両方から異変を「診る」ことができます。
身体と心の状態から、病名という「診断」を出します。
「投薬」という治療も行えます。
お薬の必要がない場合は、そう言ってくれるでしょう。
心配ならば、御守りとして頓服をくれる場合もあるようです。

症状へのアドバイスもしてくれるでしょう。
ただ、病院の規模や方針、医師の見解にもよると思いますが、
「 心の状態をみる時間 」として、
話を聞く時間を多くとること、は難しいと思われます。
メインの役割を、
身体機能をより良い状態に導いてくれること
そう解釈するとよいかもしれません。


心理カウンセラーは 医療行為は行えません。

診断(病名を付ける)も投薬もできません。
つまり、身体の異変を診ることはできません。
「心の状態をみる」「心に寄り添う」など
沢山お話を聴くことを目的としています。

心が楽になったり、辛いキモチが小さくなったり
心の状態がより良い状態になるよう、
一緒に考えていくことがメインの役割になります。
提案やアドバイスはしますが、
最後は、自分自身で答えを出せるよう
「自己信頼を取り戻していく場所」という
見方もできるかもしれません。



でも… 役割の違いを知った所で
どちらに行ったらいいのか、判断するのは難しいですよね。

病院に抵抗がある方、話を聴いてほしいと思われる方
は、まずはカウンセリングルームに行ってみると良いでしょう。

眠れない、思考が停止している、朝起きれないなど
生活に影響がでている方や、同じ症状が2週間以上続いている場合は
まずは、病院へ行くことをお勧めします。

どちらへ先に行くのが 正解 不正解はありません

病院で症状をみて貰った結果、カウンセリングを提案されることもあれば
カウンセリングルームで様子をみた結果
              病院の必要性をお伝えすることもあります。
病院へ通いながら、カウンセリングへお越しくださる方も多くいらっしゃいます。

何より大切なのは、異変を放置しないということだと思います。
人間ですから 相性はあると思いますが、

医師もカウンセラーも

あなた支援してくる人 である事に間違いはありません。
自分を客観的にみてくれる役割を持つ人です。
どうぞ頼ってみて下さいね。


心が辛いあなたへ。
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。




posted by junchan at 20:01| 心のおしゃべり

2023年05月11日

家にいる事の大切さ

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学校に行かれなかった。会社に行かれなかった。

そんな経験をした方がいらっしゃると思います。
今でも、行かれなかったことを責めてはいませんか?

私は 行く選択肢だけが正解だ とは思いません 

「 熱もでてないのに 休んではいけない 」
「 皆だって頑張っているのに 行けない自分はダメ 」
そんな考え方で、自分を追い詰めるのは少し違うと思うのです。

学校や会社は、楽しい場所ではありません。
自分とは違う 考え方の人間がいて
自分とは違う 環境で育った人間がいる。

そこでは、自分と他者との
感情や考え方の 【 配分調整 】 をしなければなりません。
・自分をどこまで出すのか
・他者をどこまで受け入れるのか

でも 合わせすぎたり、我慢や無理をし過ぎると
心のキャパを超えて
自分が自分ではいられなくなります。

そんな心の状態が起きた時には
 ひとりになる 時間と空間 が必要 になります。

『 自分はここにいるんだ 』と
自己の存在を確認することを 『 心 』に要求されるのです。

学校に行かれない。会社に行かれない。

その時は、自分を守る為に家にいることが必要だったのです。
その時間を否定しなくていいのですよ。
生きぬく為に必要だったのです。

よく 自分を守ること ができましたね。
過去の自分を、肯定してあげて下さい。

そして… 今現在、外出できなくて家にいるあなたへ
その時間は、確実に必要な時間です。
自分という人間の存在を、確かめる為に必要なのです。

ただね
ひとりでいると…
混乱して 分からなくなってしまうことがあります。
長時間になると…
自問自答が、否定的解釈に偏ってしまいがちです。

そんな時は
自分を知らない第3者に
心の状態を整理してもらう方法 をお勧めします。

はじめから対面は怖いですよね。
メール相談・電話相談から、はじめてみるといいかもしれません。

私はかつて、メール相談員・電話相談員をしていたことがあります。
・『 こうゆう相談をしても大丈夫ですか? 』
 とまずは、お伺いのメールからでも大丈夫です。
・途中で辛くなったら
 『 話せそうにないので、また掛けなおします 』と電話を切ってもいいのです。

電話代だけで利用できるところがあります。
個人の特定はされません。名前も住所も聞かれることはありません。
・こころの健康相談ダイヤル  0570-064-556
(お住まいの都道府県に転送されます。曜日・時間は異なります)
・LINE「生きづらびっと」 →友達追加





過去の自分を責めてしまうあなたへ。
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。

posted by junchan at 11:20| 心のおしゃべり