
「 なにあの人!」と同じ相手に2人の人が嫌悪感を感じたとします。
一方は「あの人、嫌ね」と軽く流したのに
もう一方は「あの人許せない」と大きな怒りを感じている。
今回は、このように両者に生じた 怒りの
大きさの違い について着目してみますね。
例えば、
研修の講師が、嘘を言っていたことに後から気づいたとします。
ある人は、ものすごく反応して怒りを感じている。
でもある人は、そんなに怒りを感じていない。
このように怒りに温度差がある場面に遭遇したことはありませんか?
「 あの人 ものすごく怒っている 」又は
「 なんだか自分だけが怒っている 」…そうゆう体験です。
さぁ このような場合で、怒りが大きい人をどう思いますか?
短気だな、大人げないな、そんなに怒らなくても…そう感じますか?
(いつも怒っている人は、今回除外して考えます)
ここではある一つの解釈をご紹介しますね。
過去に大きな嘘をつかれて 苦しんだ経験のある人は、
悲しみや悔しさから、
嘘をつく人に対してものすごく大きな怒りを抱くでしょう。
でも、嘘で嫌な経験をしていない人は、
人は嘘をつくもの、結果的に嘘になることもある、
そう寛大に捉えて、小さな怒りしか抱えません。
そうなんです。
過去の辛い体験やトラウマなどにより
人として許せない怒りポイントは、皆変わるのです
皆が違う人生を歩んできているのですから、同じ人・同じ行為を見ても
怒りの大きさに違いがでるのは、当然のことなのです。
そこで、周りはそうでもないのに自分だけ怒っている。
そうゆう場面に出くわしたら、大人げないと自分を責めないで欲しいのです。
あなたには怒るだけの理由がちゃんとあるのですから。
怒りの感情は、八つ当たりしたり、巻き込むのはよくありませんが、
心の中で感じている分には、そのまま受け入れてあげていいのです。
受入れてあげると小さくなっていきますから。
そう思えたら、自分はそんなに怒りを感じないことに
誰かが本気で怒っていても見守ってあげられますよね。
この人にとっては許せないことなんだなと…。
人より怒りが大きいと感じた時は、
自分の過去の悲しみや苦しみを知るチャンスです
大事な意味があるのだと受け入れてあげて下さいね。
怒りの感情に巻き込まれて苦しいあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。