2021年03月25日

怒りの 大きさ違い

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「 なにあの人!」と同じ相手に2人の人が嫌悪感を感じたとします。

一方は「あの人、嫌ね」と軽く流したのに
もう一方は「あの人許せない」と大きな怒りを感じている。

今回は、このように両者に生じた 怒りの

大きさの違い について着目してみますね。

例えば、
研修の講師が、嘘を言っていたことに後から気づいたとします。
ある人は、ものすごく反応して怒りを感じている。
でもある人は、そんなに怒りを感じていない。

このように怒りに温度差がある場面に遭遇したことはありませんか?
「 あの人 ものすごく怒っている 」又は
「 なんだか自分だけが怒っている 」…そうゆう体験です。

さぁ このような場合で、怒りが大きい人をどう思いますか?
短気だな、大人げないな、そんなに怒らなくても…そう感じますか?
(いつも怒っている人は、今回除外して考えます)
ここではある一つの解釈をご紹介しますね。

過去に大きな嘘をつかれて 苦しんだ経験のある人は、
悲しみや悔しさから、
嘘をつく人に対してものすごく大きな怒りを抱くでしょう。
でも、嘘で嫌な経験をしていない人は、
人は嘘をつくもの、結果的に嘘になることもある、
そう寛大に捉えて、小さな怒りしか抱えません。

そうなんです。

過去の辛い体験やトラウマなどにより
人として許せない怒りポイントは、皆変わるのです


皆が違う人生を歩んできているのですから、同じ人・同じ行為を見ても
怒りの大きさに違いがでるのは、当然のことなのです。

そこで、周りはそうでもないのに自分だけ怒っている。
そうゆう場面に出くわしたら、大人げないと自分を責めないで欲しいのです。
あなたには怒るだけの理由がちゃんとあるのですから。

怒りの感情は、八つ当たりしたり、巻き込むのはよくありませんが、
心の中で感じている分には、そのまま受け入れてあげていいのです。
受入れてあげると小さくなっていきますから。

そう思えたら、自分はそんなに怒りを感じないことに
誰かが本気で怒っていても見守ってあげられますよね。
この人にとっては許せないことなんだなと…。

人より怒りが大きいと感じた時は、

自分の過去の悲しみや苦しみを知るチャンスです


大事な意味があるのだと受け入れてあげて下さいね。



怒りの感情に巻き込まれて苦しいあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。






posted by junchan at 20:06| 心のおしゃべり

2021年03月18日

自分以外の自分

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面白い人は、人を笑顔にできて凄いな と思います。
品がある人は、柔らかさと凛々しさがあり素敵だな と思います。

私は、人生で幾度となく
面白い人になれたらな そう思ってきました。でも、ダメでした。
品のある人になりたい そう思ってきました。でも、ダメでした。

残念ながら… 
笑いのセンスも、おしとやかさも、ありませんでした。

だからもう諦めました(笑)

でもこれは、投げ出した訳でも自己否定した訳でもありません。
自分以外の人になろうとしている自分を、解放してあげるのです。

諦めることは、尊重することにもなるからです




人は、自分にない性質に憧れ、理想の自分になりたいと願います。
でも、長年生きてきた中で創られてきた今の自分は、なるべくしてなったのです。
残念ながら、自分以外の自分にはなれないのです。

今まで生き抜いてきた、今既に持っている
         【 持ち味や性質 】で勝負するしかないのです。

でもそうすると「 持っているものは何もない 長所が思いつかない 」
そう思う方がいるかもしれません。

ううん そんなことはありません。

長所がない人はひとりとしていないのですよ

大それたことでなくていいんです。
今まで生き抜いてきたからには、持っているものが必ずあるのです。

でも自分だからこそ、気づけないことがありますよね。
自己否定の視点でしかみられないこともあります。


そこで… 

信頼できる人に聞いてみるといいですよ。
「 自分では長所が分からないから、教えて欲しい 」そう言ったら
きっと協力してくれると思います。

今持っている【 持ち味や性質 】=強味を知り、もちろん変えられる事もあります。
自分ができる範囲、又は心の専門家と一緒に挑戦するのはいいかもしれません。

でも、自己嫌悪に陥ったり、疲れるようならやめましょう。
いつまでも長い期間、自分に課すのはやめましょう。


自分以外の自分になろうとしなくてもいいのですよ。



自分の長所が分からないあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。
















posted by junchan at 13:31| 心のおしゃべり

2021年03月04日

相手の立場になる

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街なかで、こんな表示がある自動販売機をみつけました。
海外の方には、ものすごく優しいコイン説明だなと思いました。

私は海外に行った時、現地の自動販売機を使うことを、少し躊躇してしまいます。

表示された金額のコインを
ちゃんと投入できるかというプレッシャーが掛かるからです。
加えて、飲み物がちゃんと出てくるのか、おつりがちゃんと出てくるのか、
そうゆう心配もあるんですけどね。
でもこんな優しい表示があったら、きっと挑戦したくなると思います。

この説明表示を考えた方は
こうゆう 優しさ があったと思うのです。
(購買意欲を掻き立てる目的については、今回置いておきますね)

日本のコインに慣れていない外国の方は、きっとコイン選択に迷うだろうな。
飲みたくても躊躇してしまうだろうな。
それはつまり、日本人にとっての当たり前は、国や文化が違う人にとっては、
分かりにくさになる、分からなくても当然 という視点でみたのだと思います。
相手の立場に立って推測し、心遣いをしたのだと思います。

そこで着目したいのは、その 推測と心遣い です。
実は身近な人にも必要で、大切なことなのではないかと思うのです。

自分にとっての当たり前の事、普通に感じている事が、
家族であっても、身近な人であっても、
理解することは簡単なことではありません。
だからこそ、分かろうとする。それは素敵なかかわり方ですよね。
でもやっぱり、自分を分かってもらう事も、他者を分かる事も、
ものすごく難しいことだと思います。

そこでです。 

自分自身が自分の1番の理解者になってあげましょう


自分が自分の事を分かってあげられると、
他者に分かってもらいたいと望む度合いを減らすことができるんですよ。



自分のことが分からないあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。




posted by junchan at 17:42| 心のおしゃべり