2022年07月23日

褒められても受けとれない

560565.jpg


人から褒められても、素直に受けとれない。
そうおっしゃる方が、結構いらっしゃいます。

『 褒められて嬉しい 』そう思えたらステキですよね。

嬉しさは 心のエネルギーに変換されますから 

受けとれない理由としては、相手が信用に値しない。
など、他者に要因がある場合もありますが、今回は
自分に何が起きているかという視点で
        2つの要因についてお伝えしようと思います。

◆  間違った思い込み   によるもの

以下のように、そうに違いないと思い込んでいるパターンです。
「 人から褒められるような 私ではない 」 と強固に信じている。
「 それは 褒められるような事ではない 」と断固に拒否している。

『 間違った 』と記載したのには、意味があります。
褒める方にしてみれば、正しさも間違いもない、個人の自由な価値観な訳です。
それを、違うと決めつけるのは客観的ではありません。
相手は本気でそう思った、その人にとっての真実なのです。
正しさやキレイも、人それぞれ基準が違うように
褒めたくなる気持ちも、人それぞれなのです。

よって、自己理解の視点からお伝えすると

長所には
自分が気づいている長所と、気づけない長所というのが 確実に存在します。
そこで! 過去に、同じことを別の人から2回以上言われたら、それは
 自分では気づけなかった魅力 なのだと、信じてもいいのです。
『 もしかしたら そうなのかなぁ 』そう思ってもいいかもしれませんよ。


 ◆ 投影    によるもの

投影とは、自分の考え方を、他者にうつし出すことです。

恐らく、受けとれない方は…
自分が人を褒める時には、気遣いから発した言葉だったり
ご機嫌をとる為に言うことがあるのではないでしょうか。
つまり
本音ではない場合がある。そうなると、自分と重ねてしまいます。
「 この人も 私を本当に褒めている訳ではない ただのお世辞かもしれない 」
そのような心の原理が働いてしまうのです。

でも、別の視点からとらえてみると、
褒める理由が、気遣いでもご機嫌をとる為であっても
自分との関係を悪くしたくない、又は大切にしたいと思っている。
そう捉えることもできます。

そうであるなら、褒められた内容は受けとれなくても、
この人が自分を褒めたいとおもった、
 その想いを尊重してみる
そこだけ、受けとるのはいいかもしれませんね。


自分には長所がないと思っているあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。




posted by junchan at 17:26| 心のおしゃべり

2022年07月06日

ゆずれない想い

1404620.jpg

パン屋さんを経営するご夫婦の
素敵な話を耳にしたのでご紹介します。


開業前、一緒に商品開発をしていた時のこと。
以前よりパン職人だったご主人と
パティシエだった奥様が、クリームパンに入れる

カスタードクリーム

          について、大揉めしたそうです。

ご主人は「ぽてっとした ずっしりカスタード」 が推し
奥さまは「さらっとした あっさりカスタード」 が推し

夫婦になって、初めて大喧嘩になったそうです。
お互いに、経験値、味覚への自信、プライドなど
それぞれの想いがあったのでしょうね。

 
2人とも どうしても 譲れなかったそうです



結果… どうなったと思います?


なんとクリームパンに
両方のカスタードクリームを入れることにしたんですって!

生クリームとカスタードクリームの
2種類のクリームを入れるのは、聞いたことがありますが
同じクリームの味を変えて、2種類入れるのは聞いたことがありません。

そしてそれは…
今では店の看板商品になって
出来上がり時間に行列ができるほどの、繁盛店へと導いてくれたそうです。


人が 大切な決断をする時

どうしても譲れない場合があるのだと思います。
内容は、仕事のことだったり、両親や子どもの将来のことだったり
自分の人生のターニングポイントだったり、人によって様々でしょう。

一緒に考える人が身内や、仲間であっても
        意見が食い違うことってあると思います。

そんな時は
今回のように上手くいくとは限らないけれど…。
時間や時期で、両方の意見を試してみたり
両方の意見を、少しづつ採用するなど

 どちらか一方に決めない 

そんな解決方法もあってもいいかもしれませんね。



人にすぐ意見を譲ってしまうあなたへ
さいたま市にある 心の森のカウンセリングです。



posted by junchan at 18:37| 心のおしゃべり