
『夢のつばさプロジェクト』
夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。
そのプロジェクトの一環である
2012年5月19.20日 1泊2日「花巻キャンプ」を実行するにあたり、
子ども達に直接ふれあう、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ
各大学・大学院生の学生ボランティアの皆さんが運営する
4/27の全体会議に私も参加させて頂きました。
今回は、新入生向けに、在学生にはおさらいとして
『子どもの接し方』について再度お話させて頂きました。
前回の講義に付け足したのは 『心の余震』 についてです。
1年が経過し、その間には地震の余震だけでなく、
悲しみを改めて思い出したり、振り返ったり、悲しみを噛みしめるという
心の余震も表れはじめています。
子どもから、地震の悲劇を表す言葉、悲しみの言葉、家族との思い出を聴くことは、
学生にもとっても、またどんな大人にとっても容易なことではありません。
どう対処したらよいか分からないものです。
大事なことは、
聞いていないふりをするのではなく、軽く流してしまうのではなく、
『あなたの声をちゃんと聴きますよ』という姿勢で受けとめることです。
@あいづち : あなたの話をちゃんと聴いてますよという 意思表示
Aミラーリング : 悲しそうに話す時は悲しそうに、
楽しそうに思い出を話すときは楽しそうに聴く。
その人の気持ちを鏡のように表わし、安心感をあたえる方法
2つの方法をご紹介しました。
子どもたちに、
「地震のことには話さないほうがいいんだ」というメッセージを受け取ってほしくはありません。
子ども達の悲しみ・嘆き・辛さを受けとめていくサポートをしていきたいですよね。
『夢のつばさプロジェクト』に参加するお子様たち、学生さん、支援者の皆さまが、
ケガなどをせずに無事に帰宅できるようお祈り申し上げております。
心の森のカウンセリング 木村純子