
『夢のつばさプロジェクト』
夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。
そのプロジェクトの一環である
2012年冬のキャンプに向けて、子ども達と直接触れ合う、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ、
各大学・大学院の学生ボランティアの皆さんに下記のテーマで11/2にお話をしてきました。
『子どもと接する上で理解しておいた方が良いこと 〜 1.子どもの愛情獲得方法 2.発達障害 〜』
1.子どもの愛情獲得方法
まずは、子どもに限らず、全ての人間が求める『ストローク』についてお話しました。
ストロークとは、自分の存在を認めてもらう働きであり、
他者の存在を認めようとする働きのことです。
子どもは時として、すねたり、いたずらや悪い事をして大人の気を引きます。
その時にただ怒るのではなく、「自分を見て欲しい」というメッセージなんだと
捉えることの大切さをお伝えしました。
2.発達障害を理解する
発達障害の種類、特徴、支援の視点、支援ステップをお伝えしました。
まずは、支援する為に目指す方向性が重要です。
◆本人をどうにかする・慣れさせる 【ではなく】 環境を整える・その子に適した支援を用意
◆今この場をどうにかする 【ではなく】 将来の自律を見据えた支援
震災を経験した心のケアを必要とする子ども達とのキャンプは、
1年の内のたった8日間ではなく、人生において重要な8日間という見方ができます。
自分を大事に思ってくれるお兄さんやお姉さんとの出逢いや楽しい体験は、
きっとその子にとって大きな財産となることでしょう。
最後に、これから毎年2回のキャンプを実行していくにあたり
@子どもを預かる責任
A適切な支援方法の継続的提供 の大切さを伝えて終了とさせて頂きました。
学生の皆さんの熱意を感じる時間にもなりました。お疲れ様でした。
心の森のカウンセリング 木村純子