2017年03月23日

3.11 「できること」

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私は以前、
東北から避難されてきた方のカウンセリング、
ご家族を亡くされた子どもの支援に 
少しですが、ボランティアとして携わらせて頂きました。

ある日、
TVの特集で「福島県の米農家の嘆き」として
放射線物質検査がされている事実が知られていないこと
又、数値が安全であっても、
国民の不安は解消されていない現状があること
つまり、お米が買われにくくなっている事実を知りました。

福島県のHPを見ると、
福島産の全てのお米に放射線物質検査を行っている事実、
食品衛生法の定める基準値であることを確認してから
毎年出荷していることが公表されていました。

数値としては、基準値ギリギリということもなく
大幅に下回っていることも示されていました。

「今、私にできることは何だろう」の問いに答えがでました。

福島産のお米を買うことにしました。
家族に相談すると、快く賛成してくれました。

いつも食べていたお米より、ぷっくり丸くてモチモチして
美味しかったです。

posted by junchan at 17:50| 震災支援

2016年03月24日

3.11 「生きる」

東北大震災から5年、
愛する家族を亡くされた方々が 悲しみ を背負いながら
生きてこられた道のりは、決して平坦ではなかったことでしょう。

その上、
災害・事故・突然の死 などは特に、残された家族が
自分を責めるという心理に陥りやすいと言われています。

「 あの時 自分がこうしていれば 死なずにすんだ 」
「 あの時 自分がこう言わなければ あの場所に行かなかった 」
「 なぜ 自分は生き残ったのだろう 」

悲しみだけでなく、自責の念 とも向き合っていかなければならない
その想いは 私達が想像を絶するほどの辛さであることは間違いありません。

『 生きる意味 』を問われたら、
きっと誰にとっても 答えをだすのは難しいことでしょう。

そうであるなら、分からないからこそ

生きているから どうしたいのか   生きているから どうするのか 

を問いかけながら 生きていくことはできるかもしれません。
『 生きる 』ことは素晴らしいことなんだと、思えるよう生きていきたいですよね。
 



posted by junchan at 14:56| 震災支援

2015年03月19日

3.11 「忘れる」

『 忘れることができますように 』

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この写真の忘れな草 は、震災の募金をした時に下さったものです。
福島の農業高校の生徒さんたちが復興を願い、栽培したものだそうです。

3月に入り、「東北大震災を忘れない」をテーマに様々な特集番組が組まれています。
家族を亡くされた方々、安全を奪われた方々、故郷や職場を失った方々の悲しみは
今も続いていることを消して忘れてはならないですよね。 

ただ、私はこんなふうにも感じました。
忘れてはならないのは当事者ではない私たちであり、
忘れたほうがいい方々もいるのではないかと。

なぜなら 人は、苦しみや悲しみが衝撃的であればあるほど、
その衝撃は心に再現されやすく、抱えていると生きていくことが辛くなるからです。

私はさいたま市に避難されてきた方のカウンセリングに携わりました。
その声は、想像を超えるほどの衝撃として私にも伝わってまいりました。
当事者の方々の恐怖、苦しみ、悲しみは はかりしれません。

人は忘れることができるからこそ 前にすすめる。
忘れられたほうが心が救われる時もある、と思うのです。

起こった事実をなかったことにするということではなく、
どうか、当時と同じ苦しみの衝撃がよみがえりませんように。 
どうか忘れることができますように… 。

心理カウンセラー 木村純子




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2013年03月29日

3.11 「忘れない」

『 忘れない 』


ある特集番組で、東北大震災を経験された母親のドキュメンタリー映像が放送されていました。

その方には、2人の息子さんがいて幼稚園に通う次男を津波で亡くされていました。

映像は仏壇の前で泣いている姿から始りました。
2年経った今も悲しくて、涙が止まらないのだそうです。

周りの人からこんな言葉をかけられるそうです。 
「泣いてばかりいても息子さんは喜ばないよ」
「前を向かなきゃ」           

ただ、その方はおっしゃいました。
「涙がでるのは 2年前もそして今も息子を変わらず愛しているから 
           だからこんなにも悲しいしこんなにも涙がでてくる」と

私はその言葉をきいて涙が止まりませんでした。

泣くのをやめる人 
泣かないで笑う人
前を向き始める人
悲しみを希望に変える人
いったん胸の奥にしまう人

人はいろんな方法で悲しみと向き合っていく 
どの方法が正解でどの方法が間違いだなんて 誰にも決められない

この方は泣くことで生きている 悲しみを感じることによって生きている
決して後ろ向きではなく 
今も変わらず息子さんを愛していることを天国の息子さんに伝えようとしているんだと思いました。
息子さんへの偉大な愛が伝わってきました。

2年前のあまりにも悲痛な出来事は、2年は経過したけれど、何も終わっていない、
終止符がうたれたわけではないのだと痛感しました。

またこの親子が 天国で…来世で…再会できることを願わずにはいられません。
そして今私が忘れてはいけないことは 家族を亡くされた方の悲しみは続いていること。
     私にできることは      家族を大切にすること。私を大切にすること。


心理カウンセラー  木村純子
















 





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2013年01月09日

夢のつばさ「冬キャンプ」

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『夢のつばさプロジェクト』 

夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が要因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。

■2012年12月24日〜27日
そのプロジェクトの一環である「3泊4日の軽井沢キャンプ」に2泊3日で
心理カウンセラーとして参加させて頂きました。 
参加してくれた子ども達は、小学3年生から高校1年生までの男女です。
そして中心となって子ども達と関わっていくのはボランティアの大学生たちです。
今回は、学生さん達と一緒に『仙台』まで子どもたちをお迎えにいくところからスタートしました。

今回も、学生さん達による熱意&思いやりのこもった企画と、
プロジェクトに賛同下さった企業や専門家の皆さまのご協力と真心から成るキャンプでした。

学生のお姉さんお兄さんの温かな眼差しがいくつも自分(子どもたち)に注がれ、
自分を気にかけ、声をかけてくれる、遊んでくれる、そんな有意義な時間こそが、
傷ついた心を「やさしさ」や「安心」に変えていくのだと感じました。


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クッキーづくりの様子です。 ココア・抹茶・プレーンの3種類を作りました。


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クリスマス会の様子です。 ゴスペルの皆さんやサンタさんも来てくれました。
コスプレをした子どもたち・学生たちと皆で楽しい夜を過ごしました。



ここから先はあるツンデレな小学生男子とのエピソードです。
つんでれくんは学生さん達とコミュニケーションを取るのは上手でしたが、
大人たちとコミュニケーションをとるのにはとても抵抗があるようでした。
そこで私は、自由時間にお部屋でくつろいでいる、つんでれくんの心の扉を少し開けてみることにしました。


★つんくん 「おまえ誰だよ~」

◆私     「じゅんこだよ!宜しくね」  ※キャンプ中はニックネームで呼び合います

★つんくん  「何で部屋に入ってくるんだよ~」 

◆私     「私も一緒に遊んでよ~」

★つんくん  「やだよ あっちいけよ」

◆私     「私も混ぜてよ~ 入れてよ~ 一緒に遊びたいんだもん」

★つんくん  「嫌だ!」

◆私     (行動)  突入

★つんくん  「なんだよ~ じゅんこ あっちいけよ」

◆私     (心の声)あら!私の名前を読んでくれた まぁ可愛いハート

★つんくん  「もう~ 勝手に入ってくるな あぁもうじゃあ 
         このゲームの説明書読んで教えてくれたら入れてやる」

◆私     (心の声) お! 条件つきだけど 受け入れようとしてくれている
       「やったね♪ 分かったよ 説明書読む!」


そんなこんなで … 説明書を読むのが苦手な私は一生懸命読んだものの、成果はなく 
「やっぱり分からないよ」と根をあげることになるのですが、学生さんたちの助けをかりて

最終的には!

ゲームにまぜてもらい、つんでれくんと他の子どもたちと学生さん達と一緒に楽しく遊ぶことができました。

自分を受容し理解しようとしてくれる人の存在は、子どもに安心感と自己肯定感を与えます。
そしてそれらの感情があるからこそ、子どもは努力をしたり、変化を起こしたり
成長していけるのだと私は思います。

まずは、子どもの発言のその奥にある背景と意味を見立てながら、
どんな働きかけが今のこの子に必要なのかを考えながら接した、キャンプでした。

プロジェクトに関わった子ども達、学生さん達、支援者の皆さまがこの1年間を
心も身体も健康に過ごせますようお祈り申し上げます。



心理カウンセラー 木村純子










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2012年11月08日

お茶の水女子大学No.4

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『夢のつばさプロジェクト』  

夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。

そのプロジェクトの一環である
2012年冬のキャンプに向けて、子ども達と直接触れ合う、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ、
各大学・大学院の学生ボランティアの皆さんに下記のテーマで11/2にお話をしてきました。

『子どもと接する上で理解しておいた方が良いこと 〜 1.子どもの愛情獲得方法 2.発達障害 〜』


1.子どもの愛情獲得方法
まずは、子どもに限らず、全ての人間が求める『ストローク』についてお話しました。
ストロークとは、自分の存在を認めてもらう働きであり、
他者の存在を認めようとする働きのことです。

子どもは時として、すねたり、いたずらや悪い事をして大人の気を引きます。
その時にただ怒るのではなく、「自分を見て欲しい」というメッセージなんだと
捉えることの大切さをお伝えしました。


2.発達障害を理解する
発達障害の種類、特徴、支援の視点、支援ステップをお伝えしました。
まずは、支援する為に目指す方向性が重要です。

◆本人をどうにかする・慣れさせる 【ではなく】 環境を整える・その子に適した支援を用意

◆今この場をどうにかする 【ではなく】 将来の自律を見据えた支援



震災を経験した心のケアを必要とする子ども達とのキャンプは、
1年の内のたった8日間ではなく、人生において重要な8日間という見方ができます。
自分を大事に思ってくれるお兄さんやお姉さんとの出逢いや楽しい体験は、
きっとその子にとって大きな財産となることでしょう。

最後に、これから毎年2回のキャンプを実行していくにあたり

@子どもを預かる責任
A適切な支援方法の継続的提供    の大切さを伝えて終了とさせて頂きました。


学生の皆さんの熱意を感じる時間にもなりました。お疲れ様でした。

心の森のカウンセリング 木村純子
posted by junchan at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 震災支援

2012年08月09日

「夢のつばさ」夏キャンプ

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『夢のつばさプロジェクト』 
夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が要因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。

■2012年7月31日〜8月3日
そのプロジェクトの一環である「軽井沢キャンプ」3泊4日の後半2日間に
心理カウンセラーとして参加させて頂きました。 

ボランティアの学生さん達が子ども達に元気になってもらうため、楽しんでもらうために
打ち合わせを何度も重ね、練りに練った企画が盛りだくさんでした。

◆レクレーションゲーム ◆花火
◆寸劇           ◆科学実験  ◆ビンゴ大会
◆キャンプ3泊4日のビデオ上映会      ◆ラジオ体操
◆寄せ書き会               ◆思い出写真のプレゼント



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♪♪ この写真は音楽プロデュース会社協賛による 『 打楽器音楽会 』 の様子です。

・四角い楽器 「カホン」 
・太鼓のような楽器 「ジャンベ」 
・オーストラリアの原住民の長い楽器 「ディジュリデュ」など

普段触れたことのない楽器の演奏でした。
そしてその後は、実際に皆が楽器を持って輪になっての大演奏会となりました。

子どもたち、学生さん達、先生方、音楽家、看護師さん、心理士さん、カウンセラーの私も含め
みんなで出した「音」が「心」とひとつになる 笑顔でいっぱいのとても楽しい時間となりました。




最後の閉会式では、
3泊4日のキャンプ中ずっと回していたビデオの上映会や寄せ書きタイムが行われました。

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この写真は、一緒にごはんを食べてお風呂にも入って、
遊んで寝泊まりを共にしたお兄さんやお姉さんたちに、
子どもたちがメッセージを書いてもらっているところです。


今回のキャンプでは、
一生懸命に生きている、意思表示をする、子ども達に勇気をもらいました。

何度も会議を重ねて下さったり、色々なところに出向いてくださった先生方、
宿泊施設をご提供くださった貴社、協賛下さった貴社、
様々な専門家によるボランティアの皆さま、
宿泊中、睡眠時間も削って子ども達に時間を費やした学生さん達、

すべての皆様の『協力』があってこそ
子ども達の未来が支えられるのだということを痛感致しました。

皆さまお疲れ様でした。 またお逢いしましょう!

posted by junchan at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 震災支援

2012年05月10日

お茶の水女子大学NO.3

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『夢のつばさプロジェクト』  

夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。

そのプロジェクトの一環である 
2012年5月19.20日 1泊2日「花巻キャンプ」を実行するにあたり、
子ども達に直接ふれあう、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ
各大学・大学院生の学生ボランティアの皆さんが運営する
4/27の全体会議に私も参加させて頂きました。

今回は、新入生向けに、在学生にはおさらいとして
『子どもの接し方』について再度お話させて頂きました。

前回の講義に付け足したのは 『心の余震』 についてです。

1年が経過し、その間には地震の余震だけでなく、
悲しみを改めて思い出したり、振り返ったり、悲しみを噛みしめるという
心の余震も表れはじめています。

子どもから、地震の悲劇を表す言葉、悲しみの言葉、家族との思い出を聴くことは、
学生にもとっても、またどんな大人にとっても容易なことではありません。
どう対処したらよいか分からないものです。

大事なことは、
聞いていないふりをするのではなく、軽く流してしまうのではなく、
『あなたの声をちゃんと聴きますよ』という姿勢で受けとめることです。

@あいづち    : あなたの話をちゃんと聴いてますよという 意思表示

Aミラーリング  : 悲しそうに話す時は悲しそうに、
              楽しそうに思い出を話すときは楽しそうに聴く。 
              その人の気持ちを鏡のように表わし、安心感をあたえる方法


2つの方法をご紹介しました。

子どもたちに、
「地震のことには話さないほうがいいんだ」というメッセージを受け取ってほしくはありません。 
子ども達の悲しみ・嘆き・辛さを受けとめていくサポートをしていきたいですよね。

『夢のつばさプロジェクト』に参加するお子様たち、学生さん、支援者の皆さまが、
ケガなどをせずに無事に帰宅できるようお祈り申し上げております。



心の森のカウンセリング 木村純子
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2011年12月21日

お茶の水女子大学NO2

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『夢のつばさプロジェクト』  

夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。

そのプロジェクトの一環である 
2011年12月23〜26日 3泊4日「奥多摩キャンプ」を実行するにあたり、
子ども達に直接ふれあう、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ
各大学・大学院生の学生ボランティアの皆さんが運営する
『全体会議11/29』に私も参加させて頂きました。

本日の議題
◆各班からの進捗状況とこれからやることの報告
◆ディスカッション『こんな時子どもにどう接する?』

〜ディスカッションの内容〜
Q「時間がないのにお土産を買いたいとダダをこねたら?」
Q「ごはんを食べたくないと子どもが言ったら?」       他


2グループに分かれてディスカッションが行われました。
様々な角度から色々な意見がだされ、積極的な意見交換がされていました。

1つの意見が出るごとにまずは否定せずに受け入れる。
自分の意見以外でも良いと思えば尊重する。
時には掘り下げて考えてみる。
自分には出来そうもないと思えば素直に難しいと認める。
話していない学生がいれば声をかけて意見を聞く。

そんな学生さんたちの様子を拝見し、
参加する子ども達の「心」もそうやって大事にしてあげるのだろうと確信致しました。

これが正解!という答えを出すのはなかなか難しいものです。
そこで、自分が一生懸命出した答えは、まずは実行してみていいのではないかということを 
私の意見を求められた時にお話しさせて頂きました。
いろんな意見を持つお姉さんやお兄さんがいて、
色々な働きかけがあって良いのではないかと私は思いました。

ただ、そこで1番忘れてはいけないことは、
子どもの反応をみること!
子どもの気持ちに耳を傾けること!

反応次第では方向性を修正したり、子どもに選択肢を与えたり、時には歩み寄ったり、
その柔軟さが大事なのではないかと私は思います。

『夢のつばさプロジェクト』に参加さするお子様たち、学生さん、支援者の皆さまが、
ケガなどをせずに無事に帰宅できるようお祈り申し上げております。


posted by junchan at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 震災支援

2011年11月17日

お茶の水女子大学にて

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『夢のつばさプロジェクト』  

夢のつばさプロジェクトとは、
お茶の水女子大学・大学院教授である室伏きみ子先生の企画のもと、
NPO法人お茶の水学術事業会が中心となって運営する、
東日本大震災が原因で保護者を亡くされた子どもたちを長期に渡って支援する
プロジェクトのことです。


そのプロジェクトの一環である 
2011年12月23〜26日 3泊4日「奥多摩キャンプ」を実行するにあたり、
子ども達に直接ふれあう、お茶の水女子大学の学生さんをはじめ
各大学・大学院生の学生ボランティアの皆さんに、
子ども達の接し方について心理カウンセラーとして少しだけお話をさせて頂きました。 

@震災後の身体症状・行動症状・精神症状
Aキューブラ・ロスの「死の受容プロセス」
B子どもへの言葉掛け「受容」と「共感」 


学生さん達からはたくさんの質問があがりました。

「どうやって子どもの気持ちを受けとめたらいいのだろう」
「どうしたら子どもたちに喜んでもらえるだろう」
「どういった所に気をつけて接すればいいのだろう」
「どういった心構えで臨めばよいのだろう」

学生の皆さんの熱心なまなざしと、真剣な姿勢にとても感名を受けました。 
きっと子ども達にとって充実した日々になるであとうと確信致しました。  


微力ではございますが引き続き私も、未来ある子ども達のために
『夢のつばさプロジェクト』のお手伝いをさせて頂きたいと強く感じました。  
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2011年06月23日

言葉の支援「こぶし」

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掴んでも     つかみきれない
握りしめても   こぼれていく


「安心」 「安定」 「安全」 という不確かなもの


でもいつか
握りしめたこぶしをガッツポーズに変えて……

「今までよくやった」  と 自分を讃えたい
「これでよかったんだ」 と 誇りに思いたい

この手をにぎりしめながら 歩いていこう



■■ 今自分にできること ■■


この度、東日本大震災により被災された方々、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

人には こうしたいと思っても 時間がかかることがあります。
人には こうしたいと強く願っても できないこともあります。
 
心の「安心」 経済の「安定」 命の「安全」


もしこれからしようとしている行動が 

不安でたまらなくなるものなら まだその時期ではないかもしれません。
心と身体を犠牲にするものであるなら まだその時期ではないかもしれません。


まずは、自分が無理なくできることから始めてみてください。
きっとすべては、その一歩から始まるのだと思います。


さいたま市(大宮・浦和・新都心)にある心の森のカウンセリング(一歩を踏み出したいあなたへ)






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2011年05月09日

カウンセリング支援「願い」

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言葉と 絵と 心と 体から 私のもとに届いた気持ち 

あなたの 恐怖    あなたの 不安
あなたの 訴え    あなたの 圧迫   
あなたの 喪失    あなたの 緊張

私の心の奥底に   音を立て流れてくる幾つもの大きなガレキ



言葉と 絵と 心と 体から 私のもとに届いた気持ち 

あなたの 信念     あなたの 強さ
あなたの やさしさ   あなたの 温かさ
あなたの 思いやり  あなたの 人懐こさ

そして何より     あなたの願い…

私の心の真ん中に   流れてできた大きく深いあたたかな泉




■■ 出逢いと願い ■■


この度、東日本大震災により被災された方々、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

埼玉県内に設置されたある避難所で、ボランティアカウンセリングとして関わらせて頂きました。
そこで、ある親子との出逢いがありました。

4月末日、「遊びにきますね」と元気な声で、新たな1歩を踏み出されていきました。

私はカウンセリングでお会いしたすべての方々を
私の人生における「出逢い」だと思っています。

カウンセリングは、カウンセリングであってカウンセリングではないのかもしれません。
カウンセリングは、人と人との出逢いであり、心と心の交流です。

私も遠くから願っております。 あなたの心と体が健康でありますように…


                心理カウンセラー 木村純子(旧姓 小森)

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2011年04月20日

言葉の支援「手のひら」

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 ここにあるもの 
 手のひらにあるもの
  
       
 「勇気をあげる」  と言われて 
 「ありがとう」   と受けとる

       
        勇気はどこからやって来るのでしょう
        勇気はどうやって生まれてくるのでしょう


        

        そうだよ… きっと そうなんだ!

        

        あなたに渡そうと思うから 湧いてくる   あたなの力になりたいから 湧いてくる
        心の底から湧いてくる
        
        勇気づけたつもりが勇気をもらい      勇気をあげたつもりが勇気が返ってくる

 
        ここにあるもの みんなの勇気
        ここにあるもの あなたへの勇気




■■ そろそろ頑張らなくちゃと思っていませんか? ■■


この度、東日本大震災により被災された方々、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

今、心に勇気が持てなくても大丈夫です。 元気がでなくても大丈夫です。
無理をする必要はありません。
頑張る必要もありません。

きっと あなたに「勇気」をくれる人がいる。
きっと 心の底から「勇気」が湧いてくる時がくる。

人は助け合いながら、
「勇気」をあげて与えられてきっと乗り越えていくのだと思います。
あなたが今まで「勇気」をあげたように、今度はその人たちから「勇気」が返ってくるでしょう。

人を信じてゆっくり待っていてもいいのですよ。
自分を信じてゆっくり待っていてくださいね。


心理カウンセラー 小森純子



  
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2011年04月05日

言葉の支援「手とて」

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  手とてからから伝わる 
 「喜び」や「悲しみ」の感情

  お母さんなら きっと「悲しみ」の
   感情を分かち合うことができる
 お父さんなら きっと「悲しみ」の
   感情を一緒に乗り越えられる

 
 心を感じる肯定感
         「泣かないの」    より 「泣きたくなっちゃうよね」
 心を合わせる共感 
         「怖くないよ」     より  「怖かったね」
 心をすくう安心感
         「我慢だよ 頑張ろう」 より 「大丈夫 守ってあげるよ」


 3つの言葉で魔法がかかる



■■ 子どもの不安な表情をキャッチしたら ■■

この度、東日本大震災により被災された方々、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

まだまだ続く余震に心が震えている子どもたちは多いことでしょう。
大人だって恐怖感と不安があって当たり前。でももっと不安を感じやすいのが子どもたち。

そんな子どもたちに… ご家族みんなで、親子で、兄弟で一緒に不安に寄り添う言葉がけをご紹介しました。

プラス! 子どもの不安な表情をキャッチしたら、「どうしたの?」と語りかけてみてください。
ぽつりポツリと話はじめたら…

手をにぎりながら
              
体をくっつけながら
              
膝にのせながら
              
背中をさすりながら


話を聴いてあげてください。
子どもが大好きなお母さんとお父さんだからこそ、きっと「不安」を「安心感」に変えることができるでしょう。
                           
                                    心理カウンセラー 小森純子   

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